目の不自由な女性との出会いで考えさせられたこと

地下鉄
もう何年も前の話ですが、地下街にある地下鉄の改札付近で、杖をつきながら歩く女性がいました。まだ若い、20代中〜後半くらいと思われる女性。歩行そのものは普通でしたが、杖で前方を確認するように歩いていました。

 

もう分かったと思いますが、全盲か若しくは弱視の方だったんでしょう。歩きそのものは意外としっかりしていましたが、改札付近を行ったり来たり。どうやら迷っている様子。その時間はごった返すほどではありませんが、そこそこ混んでいて、私と同様に何人かは女性の状態に気付き、気にしてはいました。が、皆その女性を心配しつつも声をかけずに様子をうかがっているだけ。

 

私も声をかけようとは思いつつ、「目的地が自分の知らない所だと案内できない。そんな時はどうするんだ?」等々と考えて、手をこまねいているばかり。その場を離れることもせず、ストーカーの様に後を付いて歩く。女性に気づいた数人も同じような行動。そうこうしてるうちに、駅員さんが女性に声をかけて話を聞き、そのまま案内して行きました。

 

何人かは確実にその女性の手助けがしたい、力になりたいという気持ちを持ちつつも、「どうすればいいのか分からない」と迷ってしまい行動に移せない。今思うと、まずは声をかける。困っていることが自分一人で解決できるならそのまま力を貸し、自分一人では駄目なら駅員さんなり他の人なりに協力を仰げばいい。別に自分一人だけで解決する必要はないんですよね。

 

困っている人が、明らかにその人だけではどうにもならないなら、まずは声をかける。何に困っているか分からない状態で「私で役に立つだろうか?」と悩んでも意味がないですね。